ANA SFC 修行の独り旅 第2日目
修行実践の二日目
過酷な修行の始まりである。
早朝、午前五時に起床して、朝風呂に入り身清めるた。身支度も整えて荷物を纏めて、今夜泊まるホテルに・・・。
南国特有の風が吹いている。気持ちよ風であるが、現地の人は厚手のコートを纏っている。
その後、始発の「ゆいレール」現金260円(Suicaは使用不可)を支払い乗車すると、ほぼ満席。 車窓は夜明け前の暗闇。
空港ロビーは、人混みでごった返し、修学旅行生も多数。・・・道理で福岡行きは満席。
でも、プレミアムなので、難なくチェックインしたが、まだ搭乗まで30分は時間があるので、
修行の準備室(ラウンジ)へ入室。・・・数名しかいないので・・・ムムム。
何か壺に入っている飲み物がある。・・・此も何かのご縁と思いご相伴にあずかることとした。
壺の中身は無色透明・・「久米仙」と書いてある魅惑的なラベルが貼ってある。
ついでに、隣にある琥珀色の飲み物にも触手が伸びてしまった。
各グラスを半分ほど飲み干すと、疑問がわき始めた。・・・割ってみよう。・・・ついに二つのグラスは合体してしまった。
程なく、体中から湯気と汗が噴き出し、顔色は多分鬼の形相となっていたことだろう。・・・早朝・修行前の所業である。
座禅の業の指定位置に座る。前方左側窓側の1Aである。
タキシング中から、意識が遠のき始め、静かに目を瞑り座禅の業に入り込む。・・・・無の境地が、もう其所まで・・・。
コォーッと、一際大きく高鳴り、加重が気持ちよいはずであるが・・・・無い。
不思議に思い、徐に心静かに開けてみると、隣席の殿達が・・・白い目を剥いていた。・・・イビキと言う騒音だけだった。
・・「ふん、そんなこともあるさ~~。」・・・・「なんくる、無いさ~~」・・・俺も、極限の心境に近づいてきた。
天空の場所では、まもなく「精進料理」のふるまいがなされ始め、昨日見た小瓶が二本も並び始めている。
よくゲップの出る飲み物であったが、・・・解脱の境地にはほど遠く、酒という煩悩の境地は当分続く・・・・。
ついに、昨日の出発地点(福岡空港)まて、戻されてしまった。
座禅の業から離席したときに、うら若きCA女性から声をかけられた・・・・嬉しい。
「あそこまで言って、すぐに帰ってきてください。」と、のたまわった。
「あそこ・・」にも、うら若き女性が笑顔で迎えてくれているが、
「○○様、お待ちしておりました。・・・一端ロビーに出てね直ぐにお戻りください。」
「この飛行機で、那覇に折り返ししますから~~」
・・・・・・・・・・・ゲッゲッゲ・・・・ばれているでは無いか・・・・・
案の定、機内で待ち受けしていた、うら若き女性達が全員で、
「○○様、お帰りなさい。・・引き続き、前方左窓側の1Aを、ご用意しております。」
・・・此所で、再度、座禅の業の始まりである。
また、天空の場所に後戻りすると、またもや「精進料理」のふるまいである。
「○○様、今度もスパ~~クリングでよろしいでしょうか???」・・・・
私の目は朧に天空を望んでいた・・・早朝より吞み疲れで疲労困憊。
再び、碧い海・白い珊瑚礁の空港へ舞い戻ってきた。
「○○様、今日は此所でお別れです。私たちは今から関西空港行きとなります~~」
「此からの、成田便の往復では、座禅の業ばかりでは・・・機内で少し散歩されたらよろしいかと。・・・では、また、お会いしましょう。」
ゲッゲッゲ。・・・・今日の俺の行動は、完全にバレてしまっている。
気を取り直して、成田行きの便で座禅の業の開始である。
さすが、那覇と成田・・そして、海外線との接続・・・外国人が多い。
今度は先ほどのうら若き乙女のメンツも入れ替わり、自分では気分一新。颯爽と乗り込んでみた。
初めて見るうら若き乙女が、私に向かってのたまわった。
「○○様、引き続き、成田までお供させていただきます。」?????
ダメジャン・・・・バレバレじゃん~~。
天空の人になったが、またまた暫くして「精進料理」のお接待。・・・見たくなくなってきている。
また、泡の出る飲み物を飲みながら、辺りを観察する。
隣の席には、作業員風怖いお兄さん。
右隣の中央席には、青い服を着た35歳位の「ウキナンチュ~~??」・・・何か品がありそう。だってクラシックの楽譜を見ている。
「食うべき」か「食うべからそざる」か。思案のしどころであるが・・・・。
隣の、作業員風怖いお兄ちゃんが、精進料理をたいらげた後に、「雑炊」とのたまわった。
出てきた「雑炊」は、麻婆豆腐風であった。・・・旨そうに見えたので・・・・ついに、「僕も・・・」と言ってみた。
成田空港では、何もすることが無くショッピングウィンドウを見て回るが・・・。
プレミアムシートなので、アライバルラウンジが利用できるので、行ってみるが、午後4時頃は到着・出発が多いのか、
ほぼ満席の状態である。・・・シャワールームも約一時間のの待ち・・・・各種おにぎりとサンドイッチを食す。
さすが、酒の煩悩は限界である。・・・・吞み疲れている。
そうこうしいるうちに、シャワールームへ・・・。 なかなか寛げる空間である。
身を清めて、本日最後の座禅の業の準備。
手荷物検査を受けて、・・・・どこかで見た女性がいる。
那覇空港~成田空港への飛行機の中の・・・1D・・・の女性である。
声をかけてみると、・・・同業の修行の御身・・・大学で音楽を教えているそうである。
来年、ウィーンとプラハに行くそうなので、アップグレードのために、SFC修行らしい。
座禅の席に着き、天空に誘われると、再び「精進料理」のまかないである。
ステーキが食いたいが、食欲の煩悩が脳裏㋻よぎり、ついでに酒という煩悩までが・・・・。
その後は、座禅をしながら・・・PC修行と誘われた・・・午後九時過ぎに那覇空港に無事に到着したが、
店舗はすべて閉店済で、閑散とした空港ロビーから、ホテルに到着し・・・・本日の修行は、疲労困憊の中で終了した。
明日も、同じ事の繰り返し。・・・・酒池の悪行は今日で解脱しよう。
明日は、禁酒の境地を全うするべく、努力をすることとした。
・・・・・・・お休みなさ~~い。